Yulong SABRE DA8 レビュー

Yulong SABRE DA8 のレビューをいただきました。

DA8はまだ発売されて間もないので、日本で実際に使用されている方はまだ少ないと思います。

その中でのこの詳細なレビューです。貴重です。

海外商品は買う前に試すことができませんのでこういうレビューはとても参考になりますね。

本当にありがとうございます。

 

今回の代行では注文後10日前後で到着いたしました。

海外から直送ですので多少は前後することもあると思いますが

だいたいの目安としてみてください。

 

こちらがお客様からいただいたレビューです。

 


届いた箱を開けると説明書が登場。梱包は質素です。
ちなみにダンボールは角を打ってました。国際郵便ともなるとしかたないですが

 

付属は電源ケーブルとUSBケーブルのみ。隠れているのが本体です

 

フロント部分。T1と記念撮影。

 

脚面。隠してあるのはシリアルです

 

インシュレーター部分拡大。水晶・・でしょうか?

 

裏面。端子が豊富。電源は家のコンセントに挿して何も問題ありませんでした
見えにくいので書きますが、電源プラグの下の浮き出た部分には"Use only
with a 250V fuse"と書いてあります
説明書によれば"Interchangeable fuse jack.A second fuse is provided."

とのことですが私にはよくわかりません
中国語だと「可更換保・・・」よりわかりづらいです。

英語とは違うことが書き加えられているようですが

 

ディスプレイの起動後の様子。初期設定はこれです。設定した内容は電源を切った後も保存されます

[購入前環境]

以前はVRM BOXを使っておりました。

据え置き機とは到底呼びがたい大きさのヘッドホンアンプ付USB-DACです。
公式実勢価格1万2000円ながらDAコンバーターにCS4398を載せたお買い得感ある複合機です。
一時期4980円で投げ売りされておりその時に購入しました。今では安くても8980円でしょうか。
しかし、少し音に不満がありましてなにか耐え難い音を感じたのです。

正直表現できないのですが、いい音だなとは思ってもどこか不満でした。


[レビュー動機]

こういうのは重要だと聞いたので書くことにします。動機はお金です。え・・
GUTER PREISさんは最近、購入してレビューを書くと

キャッシュバックされるキャンペーンをやっていらっしゃいます。
DA8は1000円と聞いてうまい棒100本買えるじゃんと思ったので、では書こうと決めました。

 

正直に書いていいとおっしゃって頂きました。原文まま記載とのことでした。
逆に言えばこれは書く内容に油断できないということなので頑張って書いたつもりです。
お金をバックして頂いているのにも関わらず、

レビューを自由に書ける機会というのはなかなか珍しいこと。
そういうGUTER PREISさんの取り組みに関心を抱いたのもレビューを書く

きっかけになったのかもしれません。

 

ただし、お金をバックして頂いたといっても、キャンペーンの一環でもらったわけですから、

レビューの内容は素人が曖昧な言葉で書いたものであることをご了承ください。


[外観]

外見は安っぽいという人が多いと予想します。
特にボリュームがおもちゃのように見えるのがその印象を与えるでしょう。
私はデザインが派手でなく使えればそれでいいと思っているので気にはなりませんが。
ただ、地味な所で四足の部分が側面から見るとアルミが綺麗に輝いていて好きです。

 

ディスプレイは普通です。設定を表示しているだけなのでここは不満も何もないでしょう。
25秒程放置で薄暗くなりました。電源は入れた際にカチッと内部から音が鳴ります。

ボリュームは軽いです。途中で止まったりしないでずっと回せます。ガリノイズはありません。

 

音量は80段階です。
-60.0dbから-20.0dbまではボリュームを動かすごとに1dbずつ減り以後は0.5dbずつ調整できます。
T1だと高めのところ(検証最低音量は-11.0db程から)まで必要になります。

余裕とまでは言いがたいですが音は出せます。
また、家の付近は交通量が多く騒音があるので音量に関してはその点を配慮してください。

音質評価も同様の理由で配慮してください。

 

A級アンプ搭載もあり発熱はそれなりにしますが、触って火傷するほどではありません。
シャワーのお湯ぐらいの暖かさだと思ってもらえればいいです。


[使用上の注意]

①抜き差し時に多少のポップノイズ(ジジジッ)がある。T1やHD650でも発生する。

②音楽再生中にFilterやPhaseを切り替える際にプチノイズが発生する。

③ASIOドライバーは再生ソフトによっては不安定。


[再生プレイヤーソフトとの相性(Windows Vista SP2環境)]

それぞれのソフトでの反応についてまとめてみたのですが、長くなりそうだったのでざっと書きます

 

Frieve Audio,PlayPcmWin,Lilith(旧版),foobar2000で聞きましたが
Frieve AudioやLilithではASIOの出力に不安定な要素があり、

またPlayPcmWin(WASAPI使用)では音が硬すぎました。

 

この中でASIOで安定し音が程よい硬さになっていたのはfoobar2000のみでした。

少なくとも私の耳では。
Yulongの公式ホームページではfoobar2000を使ったDSD再生のための説明画像があるため
USB入力での音はfoobar2000で聞きながら調整しているのではないかと思います。
そのため、ASIOも安定して動作しているものと思われます。

 

またDA8はLinuxやMacでの動作も公称していますが、それらの環境では私は再生検証をしていません
以後記載内容はWindows Vista SP2でfoobar2000を用いてデジタル音源を再生した感想となります


[聞いてみる]

音は大雑把に言えばいわゆるES9018の音といわれるものなのだと思います。

 

DA8はそんなに鳴らしこんでいません。
Yulongさんの方で4,5日ほどバーンインしてから出荷してると見ましたし面倒でしたし(笑)

 

写真に出ているT1の他SA5000,SRH1840,KH-K1000,PRO700mk2,

MS-1(Lパッド換装),UM3XRCで聞きました。ほとんどはT1で聞きました。

ずば抜けて相性が良かったからというわけではないのですが、DA8を評価しやすいと思ったからです
UM3XRCは一度だけです。「きみ、歪んでるね」という音を出してきた上に、

精神衛生上よろしくないポップノイズがするからです。

 

フィルター等は正直そこまで効果を感じなかったのですが、Phaseはプラス。フィルターはSlow。

ジッターエリミネーターはbypassです。
音源はクラシック、POPS(?)のCDから抜き出したWAVでハイレゾはないです。

MP3(LAME 320kbps)でも一部聞いています。

 

まず、HD650で聞いた時の低音の量を考えると、低音はすっきりする印象。
ただPRO700で聞くと、あのどこから来たのかわからない低音が出てきます。
ちゃんとあの過激なPRO700の低音量を再現できています。
このことから考えると、HD650にしても「すっきり」とは書いたのですが
実際これが「普通の」量なのかもしれません。最低域(重低音?)はHD650の方が

出ていると思いました。

長く書いてしまいましたが、DA8はヘッドホンの低域にわりと素直なのではないかと思いました。

 

ボーカルは艶で聞かせているという気はしません。淡々としています。
「あぁ録音してるな」という音です。私は好きなんですが人によっては不自然でいやかも。
しかしそれが回路上で再現された「正確な音」の正体なのかもしれません。

真空管が流行るわけです。
回路上の「正確な音」なんて言ってみただけで本当は知りません。私的感覚です。

流し読みましょう。
MS-1はボーカルの艶は出ますが抑えられていて(艶々したほうがGradoっぽいと思いますが)、

一方で非常に元気で開放的なサウンドになり相性はいいと思いました。MS-1の場合は

「あぁ録音してるな」感は少ないです。

 

で、やはり印象的なのは高域でしょうか。伸びます。鮮やかに。それでいて心地良い。
T1と合わせて良かったパッヘルベルのカノンでの話ですが。

 

実は最初高音の硬さがネックでした。そこで気づきました。電源です。
そういえば私はそんなものにこだわったことはありませんでした。
とりあえずノイズ干渉が多いだろうからと延長ケーブルから電源ケーブルを抜き、

壁コンセントに直挿し。硬さが少し取れいい具合になりました。

淡々と書いてますが正直驚きました。たまげたなぁ・・
延長ケーブルに挿していて音が良くないなと思う人は壁コンに挿してみましょう。

 

打ちこみもよいです。ここでは打ちこみ音そのもののことを言っています。

私は生音よりも打ちこみの方が向上を感じました。迫力が出て、なにより音が細かくなった。

打ちこみもよくできた音なんだなと感心させられると思います。
POPS(?)は音が混じってわかりにくいものもありますが、

DA8を使うことで定位をつけて分離してくれるので音がわかりやすくなります。

 

音像はシャープでくっきり。聞き疲れしやすいとも言えます。この点が好みが分かれそうで、

人に勧めづらい所以です。実際iPod(Video)で聞いたほうが心地よいものもありました。

もちろん、分離や音の細かさなどの性能はiPodのほうが劣りますよ。音の心地よさの話です。


[DSDは?]

ちょうどiriverさんがAK120のDSD再生サポート記念キャンペーンを始めてました。

それでDSD音源無料配布をやっていたのでありがたく入手。これはいい音です。
説明に自信がない上、比較用PCM音源が入ってなかったのでどういいかは書きませんが

(録音がいいだけの可能性もある)、音のリアルさというか、

手元の数少ないクラシック音源と比較するとたしかに違うんですよね。

 

DA8はUSB入力部にCombo384をカスタムしたものを

採用しているため(そもそもES018が対応してないのかも)DoPで転送しています。

実際foobar2000でもDoPで出力する選択肢しか出ません。

つまりネイティブなDSD再生はしていません。しかし、少なくとも私の手持ち音源よりは

音がいいです。DA8でDSD再生する価値は十分あります。

 

DSDを試しに聞きたい人はぜひ。DSDだけが目的ならUD-501とかありますけどね・・


[まとめ]

音はいいものだと思います。
オーディオは費用対効果が薄れるので、過剰な例えで書くならば、

 

2000円→1万円 「おぉすげぇ!!」「なるほど!」「うわ、俺の環境安すぎ?」
2万円→10万円 「いいね」「ええな」「お金貯めたら買おう」

 

というように感動が薄れるのは仕方ないことなのですが、

ポジティブに言えばたしかな向上ではあります。
DA8もまたそういう位置づけのものでしょう。人それぞれですが、

私はこの向上を価値あるものと思えました。DA8は私の核心にせまってくれたようです。

 

逆に悪い点もやはり出てきました。
USBではfoobar2000を念頭に置いたとおもわれる設計(ASIO対応具合、出る音)、
ポップノイズ、フィルターの効果のなさ、音の味気なさ。結構ありますね。

 

DA8は複合機ですのでアンプ次第でこれらの弱点を防ぐことはできるかと思います。
実は多少の失敗はあるだろうと考えD18+A18ではなくDA8を選びました。
端子が豊富なので出力は融通が利きます。

 

最後に、私の率直な感想を言いますとDA8はもっと上を目指したくなる音です。
音のレベルはかなり高いです。

しかし、もう少しこういうエッセンスがあったらなと思わせる音なのです。
オールインワンで終わらせるつもりでしたが

次はヘッドホンアンプや電源へとハマっていくことでしょう・・

 

DA8のレビューはまだまだ少ない状況です。
私の言葉を補う多くの勇敢なレビュアーの登場を期待しつつレビューを終えたいと思います。